防府天満宮と言えば早春を彩る梅が有名ですが、じつは秋の紅葉スポットでもあります。
大石段の右脇にある
その美しい庭園と木々に癒され、落ち着くわたしのパワースポットのような芳松庵。
今回はお茶室「芳松庵」と庭園の紅葉、また芳松庵の一角にある「暁天楼」についてご紹介します。
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道真公とお茶
道真公がご存命だった平安時代は、遣唐使が中国に送られ、そこでお茶の文化を日本に持ち帰ってきた頃。
当時のお茶は、現代のような形ではなく「団茶」といわれる固形のものだったそうです。
お茶の文化は貴族やお坊さんなど上流階級に伝えられ広まり、楽しまれていました。この頃はお茶は、薬用であったり精神的な面を持っていたようです。
ですが遣唐使が途絶えたことにより、一時お茶の習慣が途絶えました。
お茶を愛された道真公は、お茶を喫して「茗葉の香湯をもって、酒を飲むを免ず」、「煩懣、胸腸に結る、起きて茶一盞を飲む、飲み了りて消磨せず」(「チャート茶道史」谷端昭夫、淡交社より)と詠っています。
流罪となった道真公が、酒の代わりにお茶を飲んだり、憤りを癒やすために茶一盞を飲んでそれでも落ち着かない様子が伝わってきます。
その深いかかわりを現代に生きるわたしたちにも伝えるため、平成三年(
お茶室「芳松庵」
以前娘とこちらのお茶室にあがらせていただき、すっかり気に入った娘。今回は息子も誘って芳松庵に行ってみました^^
芳松庵は、お茶室とその建物を拝観することができます。
受付し記帳すると、お茶室に通されます。
とっても広いお茶室です!このお茶室では、毎月月次茶会が開催されています。
巫女さんが干菓子をお持ちくださいました。そのあとお抹茶。
茶道がさっぱりわからないので、(どうしよう)と子どもたちと心配していましたが、「全然気にしないでください。お好きなように飲まれてくださいね」とのこと、ホッ^^
お抹茶を出されると巫女さんも別室に戻られますので、ほんとに好きなように飲めます(笑)
お茶をいただいたら、建物の中を見学できます。
お茶室に面した廊下から見渡す庭園はものすごく美しいです。訪れたのは冬でしたが、それでもこんなに美しく・・・。ずーっとここにいたい、そんな気分に。
ちょうどこの日は神前結婚式をされたご夫婦が、写真を撮りに芳松庵の庭園に来られていました^^
巫女さんに伺うと、
入ってみると四畳半のお茶室、そして茶道具を置く棚も備えてあります(すみません、専門用語がわからないもので
四畳半と狭いこともあり、今はあまり使われていないそうですが、流派の師範の方などが時おりご利用になられるとか・・・。お茶室って、本来は狭いお部屋なんですね。
二階にも上がることができ、高い場所からも美しい庭園を見渡すことができます。
春は新緑・秋は紅葉スポット
わたしは防府天満宮を訪れると、必ずこちらの芳松庵の庭園を見学して帰ります。造られた庭ならではの、木と水の流れの配置の素晴らしさを感じ、そして何よりもものすごく落ち着き癒されるんです^^
庭園は
新緑の頃には池に映る木々の緑と鯉の泳ぐ姿に、紅葉の頃には足もとに落ちている紅葉のじゅうたんと彩り豊かなモミジに心癒されるのです^^
御神幸祭のときに芳松庵を散策した覚えがあります^^ぜひお祭りとともに、防府天満宮でも紅葉を楽しんでくださいね。
芳松庵は、道真公の偉業をたたえるとともに、
とくに秋の紅葉の時期には、お茶室から眺める庭園、庭園から眺めるお茶室、どちらもご堪能いただきたいですね。ゆったりと、心満たしていかれてほしいです^^
史跡・暁天楼
もともと暁天楼は天満宮門前の宮市にあった藤村屋という旅館の離れでしたが、時とともに老朽化が進んだためにやむなく解体されました。現在の建物は、昭和
建物の
とても急な階段をのぼると、
この少し狭く感じるお座敷で、
天神さまと幕末の志士。全く関係がないように思っていたものが、こうしてつながっているなんて・・・。
御神木
また暁天楼の奥には、
以前娘が「特別だよ」と、御神木の根っこに触らせてもらっていました。あったかかったーと言ってました^^
まとめ
今回は防府天満宮のなかでも、わたしがいちばん大好きなスポットである茶室・芳松庵についてご紹介しました。日ごろの喧騒から離れ、時が穏やかに過ぎていくような、心落ち着く空間がそこにあります。
道真公のお茶への深いかかわりを偲ぶとともに、心を豊かに穏やかな時を過ごしていただけたら、幸せます^^