毎年2月に行われる、
広大なカルスト台地が炎に包まれ燃え盛る様子を見ようと、毎年多くの方が冬の秋吉台に足を運んでいます。
今回は人気のイベントである秋吉台の山焼きの歴史や、山焼きが始まった理由について調べてみましたので、詳しく解説します。
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山焼きはいつから始まった?もともとの始まった理由は?
「山焼き」とは、
今では秋吉台に春を呼ぶ風物詩として知られていますが、古くから山焼きや野焼きは、多くの農村で行われてきました。
ここ
年に一度、冬の草が枯れたこの季節に
春には新たな芽吹きがあり、木や草が育ち、夏には大きく繁茂します。
それが繰り返されることで、
そのため年に一度の山焼きは、カルスト台地が雑木林にならず、
草原の姿を維持する
周辺で農業を営む人々は、夏には栄養価豊富なカルスト台地の草を刈り取って、有機肥料として田んぼや畑に鋤き込むことで畑の土の栄養価を高くしていました。
また農機具が発達するまでは、牛や馬が農作業で大活躍していました。その牛や馬に食べさせるエサとしても、カルスト台地の草が使われていました。
周辺の農家の間で草をめぐる争いも起こっていたほどだったそうで、
周辺の
現在の山焼きを続ける目的は?
しかし、今は事情が変わりました。
農業をする人は減り、畑に草を混ぜ込むことをする人も少なくなってきました。
そんな中でも周辺の住民の方々は、
草原の姿を維持することは、
焼くことで害虫を駆除でき、焼かれた草が新しい草の栄養分なりよい草が生えるという、自然環境にとっての利点もあります。
[captio id attach e t_2492 alig alig ce te width 352 ] (秋吉台固有種・アキヨシアザミ おいでませ山口写真館より)[/captio ]
また今の秋吉台には、
秋吉台の
植物だけでなくて昆虫も、絶滅が危ぶまれているような珍しい種類のチョウが秋吉台には生息していたりと、
[captio id attach e t_2493 alig alig ce te width 640 ] (秋吉台のムラサキ おいでませ山口写真館より)[/captio ]
また、山焼きせずにほおっておいたら、茂りすぎた木が倒れて貴重な石灰岩が傷ついてしまったりしてしまう恐れもあります。
貴重な生態系の宝庫である秋吉台はなくなってしまい、次の世代へその宝を引き継ぐことができなくなってしまうんです。
その思いから、山焼きの理由が変わった今でも、周辺の住民の方々が協力して山焼きを行っています。
山焼きの前に行われる入念な準備
わたしたち観光客が山焼きとして知っているのは、実際に火入れを行う日だけです。
秋吉台の春を呼ぶイベントとして、その日めがけてわくわくしながら観に行きますよね。
ですが、地元の方々は山焼きを安全に行い、観光客の方がその光景を楽しめるようにと、事前に地道な作業を行っています。
山焼きが行われる
何の準備もせずに草原に火を点けただけだと、火は周りの森林に燃え広がり、大規模な森林火災になる恐れにもあります。
それを防ぐためにあらかじめ草を刈って、
この作業に、山焼きまでの3ヶ月を要するのだそうです!
それもすべて、地元の方々がボランティアでされていること。ですが、かなりの重労働と地元の方々の高齢化で負担も大きくなってきています。
そうした中、ボランティアとして参加されている団体の方もいらっしゃるようです。
そして
周りの山に火が移らないようにとヒノキの枝で火をたたいて消すなど、山火事につながらないように広範囲に及ぶ地道な作業を行ってくださっています。
秋吉台山焼きの日程
※2月の秋吉台は天候不順が多く、雨や雪の場合は順延になります。
開催の可否は観光協会のホームページでお知らせ予定とのことです。
開催時間: 9時30分(火入れ)~ 3時頃
参考にしていただけると幸いです。
まとめ
今回は
以前は農業のため、自分たちの生業のためだった山焼きは、今ではそのカルスト台地としての景観を守ってたくさんの観光客の方に喜んでもらうため、そして秋吉台の生態系を維持するためにと、その理由が変わりながらも連綿として受け継がれています。
秋吉台の広大な光景が大好きでよくドライブがてら立ち寄っていますが、
美しい草原の光景を見れることがありがたいと、あらためて感じます。
今回調べて山焼きについて知ることができ、次にカルスト台地に行ってみたときにはまた違う目で景色や植物を見ることができるのではないかと思います。
地元の方々やボランティアの方が準備してくださって行われる山焼き。
秋吉台に春を呼ぶイベントとして、ぜひ迫力いっぱいに燃え盛る炎と秋吉台を実際に見に来ていただきたいです。