【岩国市】吉香神社を参拝・毛利家ゆかりの神社と吉川家の歴史をたどる

【岩国市】吉香神社を参拝・毛利家ゆかりの神社と吉川家の歴史をたどる

岩国市の吉香公園内にある吉香神社(きっこうじんじゃ)。

錦帯橋から徒歩圏内にあり、岩国城ロープウェイへ向かう途中にも立ち寄れる神社です。

境内には岩国藩主を務めた吉川家歴代当主が祀られており、岩国の歴史を語るうえで欠かせない存在となっています。

今回は吉香神社を参拝しながら、神社の歴史や境内の見どころを紹介します。

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吉香神社とは

吉香神社の歴史

(拝殿)

吉香神社は、岩国藩主であった吉川家歴代当主を祀る神社です。

もともとは室町時代の末期、元亀4年(1573)に、吉川元春・元長父子が安芸国(現在の広島県)に創建した霊社が始まりでした。

その後、吉川家の岩国移封により岩国に移され、享保13年(1728)に現在の社殿が造営されました。

明治2年(1869)、吉川家歴代の神霊を合祀して「吉香神社」となり、明治18年(1885)、白山比咩神社境内から現在地へ移築されました。

吉香神社の御祭神、吉川家とは

吉香神社には、吉川家の祖とされる吉川経義をはじめ、岩国領を治めた歴代当主が祭神として祀られています。

戦国時代、吉川家は毛利氏を支えた有力な一族でした。

特に毛利元就の次男・吉川元春は、中国地方の覇権を築いた毛利家を支えた名将として知られています。

関ヶ原の戦いの後、毛利家は大きく領地を減らしましたが、その中で吉川家は岩国の地を拠点として発展していきました。

吉香神社が建つ場所は吉川家の居館跡

現在の吉香神社周辺は、当時の岩国の政治や暮らしの中心地だった場所で、吉香公園一帯も、吉川家の居館や家臣の屋敷跡を整備した歴史公園として知られています。

神社がある場所は、かつての吉川家居館跡でした。

境内に立つと、神社を参拝するだけでなく、かつて岩国の中心だった場所を歩いていることにも気づかされます。

吉香神社の特徴

(神門から拝殿を臨む)

吉香神社は、全国的にも数少ない祖先を祀る神社建築で、本殿、拝殿、幣殿、神門、鳥居は国の重要文化財に指定されています。

つぶた
つぶた
祖先を祀る神社建築ってめずらしいの?
なんたん
なんたん
歴代藩主を神として祀るための神社建築が江戸時代の姿で残っていることが貴重みたいよ

これらの建築からは岩国藩大工の高い技量が窺え、地方における江戸中期の優品として高い価値があるのだそうですよ。

また吉香神社は、鳥居から神門、拝殿、幣殿、本殿までが、南北に一直線に並んでおり、とても整然とした配列です。

こちらもぜひ注目してみてくださいね。

境内を散策してみました

吉香神社の境内は、とても広いです。

吉香公園という観光スポットの中ですが、境内はとても静か。日常とはまた違う、独特の空気が流れていました。

わたしたちは一の鳥居側からではなく、東鳥居から入らせていただいたのですが、あちこちに見るものがあり、寄り道だらけ。

いろんな見どころがあって見切れていませんが、境内の見どころをご紹介しますね。

特徴的な狛犬

鳥居前には左右に、岩を削ったような台座の上に狛犬さんがいらっしゃいます。

なんたん
なんたん
こんな立派な狛犬さん、これまで見たことありませんでした…
つぶた
つぶた
なんと強そう!

台座に「献灯 東京・・・」と書かれているので、東京にいらっしゃる吉川家の方々からの寄贈なのかもしれませんね。

石がたくさん積まれた灯籠

なんたん
なんたん
石灯籠にたくさん石が載せられていたのが気になりました…
つぶた
つぶた
何かご利益があるのかな

境内社・褒忠社

褒忠社(ほうちゅうしゃ)は、吉香神社の末社です。

由来書きによると、

吉川広家が初代岩国藩主が紅葉谷にある竜門寺境内に節臣廟を建て、吉川家の死節の臣をまつり、回向所としていたが、廃藩後、これを神社に改めたのが褒忠社である。
なお、神前の石碑は節臣廟時代のもので、1865年に藩の参政山田青門がえらんだものである。

とされています。

神前の石碑とは、こちらでしょうか。
山田青門は幕末に活躍し、錦帯橋や岩国の名所・文化に関する著書『錦帯志』を著した人物だそうです。

節臣廟という文字は読めますが、石碑の細かい文字は…読めませんね。

何が書かれているのか、気になります。

吉香神社の境内社である褒忠社の近くには能舞台があります。

現在では能楽に触れる機会は少なくなりましたが、こうした舞台が残されていることからも、かつてこの地で文化や芸能が大切にされていたことがうかがえますね。

吉香公園のシンボル錦雲閣

吉香神社の境内の南隅には、岩国市のシンボルのひとつである錦雲閣(きんうんかく)があります。

六角形の美しい建物は絵馬堂で、明治18年(1885)、吉川家の居館跡を整備した際に建てられたものです。

現在、絵馬はほぼ残っていないのが残念ですが、錦雲閣の中から眺める吉香公園は絵画のように美しいですよ。

お堀の水に移る錦雲閣の姿はとても優美で、吉香公園を代表する景観のひとつになっています。

多くの観光客が写真を撮る人気スポットですよ。

岩国最古のソメイヨシノにも注目

吉香神社周辺には、岩国で最も古いといわれるソメイヨシノが残されています。

明治19年(1886)、旧領主であった吉川家から贈られた約200本のソメイヨシノが吉香神社周辺に植えられた記録が残っており、その一部が現在まで受け継がれています。

春には多くの花見客が訪れますが、こうした桜には岩国の人々に親しまれてきた長い歴史も刻まれています。

錦雲閣、褒忠社のそばに数株残されていますので、ぜひ見てみてくださいね。

基本情報

場所 岩国市横山2丁目8番地内
問合せ 0827-41-0600(白山比咩神社)
御朱印・御守 白山比咩神社にて御朱印をいただけます。
その他 駐車場は岩国城ロープウェイ麓駅前、錦帯橋河川敷にあり。

まとめ

吉香神社をご紹介しました。

神社の広い境内には、国の重要文化財に指定されている社殿をはじめ、錦雲閣、狛犬、褒忠社など、見どころがたくさんあります。

境内は観光スポットのそばにあるにもかかわらず、とても静かな雰囲気で、岩国の歴史や文化をゆっくりと感じられる場所でした。

岩国の歴史と深く関わっている吉香神社。
岩国城ロープウェイや岩国城などが近いので、観光スポットと一緒に訪れてみてくださいね。

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